りんごの樹の雪害をご存知ですか?
1月は全国的に寒波に襲われ積雪のニュースを多く目にしましたが、青森県ではりんごの樹に大変な被害が起こりかねないレベルの記録的な豪雪でした。
弘前市の契約りんご農家である工藤さんにお話を伺いました。
雪害が起こる危険レベルの積雪
りんごの樹に雪が積もるとその重みで枝が折れたり幹が裂けるなど「雪害」が発生します。
積もったままだと、直径30センチもの枝でも折れてしまうほどで、最悪の場合は樹が潰れてしまいます。
30センチの太さに育つまで20~30年もの年月がかかる樹木が、ほんの数日の雪によりダメになってしまうそうです。
対応策としては、1本ずつ雪下ろしをするしかなく相当な重労働です。
今回は多いところで樹上70センチほどの積雪で危険なレベルに達していました。
約2ヘクタールちょっと(東京ドーム約1/2個分)の畑を1週間ほどかけ、工藤さん1人で雪を下ろして
何とか対応されました。工藤さんは、実はりんご協会で勤務されているため、雪下ろしは夕方からヘッドライトをつけての作業だったようです。
年間を通して気を抜けない果物栽培
一般的に秋から初冬がりんごシーズンですが、農家さんたちは年間を通して気を抜けないのだと実感しました。
本来であれば1月~3月は剪定を行い樹の調子を整える大事な時期に、豪雪になれば雪を下ろして樹を守らなければなりません。毎年、当たり前のように美味しいりんごを作られていますが、りんご農家さんたちは私たちに見えないところで大変な手間と労力を掛けられているのですね。
降雪シーズンは始まったばかり。
青森や秋田などのりんご農家の皆さんが、雪害なく冬を越せることを祈っています。
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