希少な国産ブラッドオレンジを育てる宮本農園を取材してきました。
ブラッドオレンジを育てている宮本農園の宮本雄平さん
植木町にてみかん作りに励む宮本雄平さんはまだ30代の若手農家さん。
みかん農家であるお父さんが楽しそうに仕事をする姿に魅力を感じて、ご自身も農業を始められたそうです。
今回は、「ブラッドオレンジ」の栽培に取り組む宮本さんにお話を伺いました。
宮本農園さんとの対談
Q:ブラッドオレンジを作ろうと思った理由を教えてください。
新しいことに挑戦したいからです。
お客様に喜んでいただくことが一番の喜びですが「挑戦しないと、農家として成長しないからですね」。
そう言われる宮本さんは、農家として成長するために品種改良や新品種栽培に積極的です。
そのために「若手農家や先輩農家さんとグループを作り、技術や経験を持ち寄って協力している」とのこと。
この環境が、挑戦を迷ったときに背中を押してくれるので、個人のレベルアップにつながっているそうです。
Q:栽培の苦労・難しさは何ですか?
新しい品種を作るときは、「苗木を植えてから美味しい果実ができるまでに約5年かかります。
ブラッドオレンジは自分で食べて、美味しいから大丈夫!と始めましたが、もし売れなかったら・・・と不安になることもあります」と宮本さん。
ブラッドオレンジは寒さに弱くビニールハウスでしか栽培できないため、失敗する可能性も高く普通のみかん以上に栽培には気を遣われるそうです。
Q:最後に、宮本さんの“夢”は何ですか?
最近3人目の子供ができました。
「子供たちが自ら農業をやりたいと思える魅力と活気のある農業にしたいです」と話されました。
後継者不足が進むなか、農家グループで協力しあっているのも地域全体に柑橘農家が残っていくための取り組みです。
仲間と協力し合うことで経営を安定させ、一方で刺激し合い切磋琢磨することで地域農業を活性化させています。
「将来、子供たちと一緒に農業ができたら最高です!」と目を輝かせていらっしゃいました。
新たな挑戦をつづける宮本農園の宮本雄平さん
短い時間でしたが、宮本さんのような若手農家さんが増えていけば、地域農業の将来は明るい!そう思わせてくれる訪問になりました。
ブラッドオレンジはイタリアが原産。
まだ日本ではあまり出回っていませんが、濃厚でコクのある甘さと爽やかな酸味が特徴で人気上昇中のみかんです。
代表的な3品種、「モロ」、「タロッコ」、「サングイネッロ」のなかで宮本さんが育てているのは、果肉の赤色が最も濃い「モロ」です。
鮮やかで溢れんばかりの真っ赤な果汁にはびっくり仰天(笑)この赤みは、豊富に含まれる「アントシアニン」の色素によるものです。
アントシアニンはブルーベリーにも多く含まれ、たくさんの効能があると言われています。
美味しいだけでなく体にも良いブラッドオレンジを「食べたことがない!」という方は、是非一度ご賞味ください。
ブラッドオレンジはこちら
栽培がむずかしいブラッドオレンジ
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