美味しい柿の選び方-太秋柿 紀の川柿(平種無柿)富有柿などの美味しい見分け方-
こんにちは♪ おおしま屋スタッフの住尾です!
いよいよ秋も本番ですね〜♪
熊本では紅葉はまだ本番までもう少しといったところですが、美味しい秋の味覚は目白押し!
その中でもこの時期はずせないのは、やっぱり「柿」ですよね!♪( ´▽`)
柿って店頭に並んでいるとどれも変わらないように見えるかもしれませんが、じつはとぉーっとても!奥深いんです^^
今日は柿の選び方や保存方法などについてご紹介します♪
【甘柿と渋柿の違いって?】
ご存知の通り、柿には《ちぎってそのまま食べられる》「甘柿」。
そして《そのまま食べるとあまりの渋さにびっくり》な「渋柿」。
最後に《甘柿と渋柿、同じ木に両方が混在する》「不完全甘柿」。
1000品種もある柿の中で大きく分けるとこの3パターンがあります^^
ちなみに甘柿と呼ばれる品種はたったの20種類ほどしかなく、ほとんどが渋柿なんです( ゚ ω ゚ ) ! !
甘柿と渋柿で大きな栄養の差はありませんが、違うのは渋の原因であるタンニンが水に溶けるか溶けないか、
ただその一点のみ!
甘柿は水に溶けないので渋を感じないのですが、渋柿は水に溶けてそのまま残るので渋を感じてしまいます。
甘柿の果肉に黒い斑点のようなものが見えると思いますが、これはタンニンが固まったもの!
特に不完全甘柿と呼ばれる柿は水溶性の渋がたくさん含まれて入るので、果肉も黒くまるで黒砂糖のような見た目になるんです♪
昔ながらの柿といえば、こっちの方を想像するのではないでしょうか?
ちなみにこの水に溶けるか溶けないかの問題だけでタンニンの量はほとんど変わらないと言われています。
不思議ですねー(-ω- )o
【柿(カキ)の選び方】
柿にはヘタが4枚付いています。
このヘタは柿が成長するためには大事なもので、一枚でもかけてしまった柿はうまく成熟できません。
できるかぎりヘタの状態が綺麗なものを選びましょう♪
色に関しては一般的にまだらではなく、色が均一な柿が美味しいと言われています。太秋柿など、青いうちから甘い柿はその限りではありませんが、富有柿などを選ぶ場合は色が均一なのがオススメです^^
また、柿には《硬い柿が好き》《柔い柿が好き》とそれぞれ好みが分かれるところですが、選ぶ時には【硬くてずっしり】なものを選ぶのがポイントです!
硬い柿は柔らかくなりますが、柔い柿を選ぶと思った以上に柔らかくなっていたということもあります。日持ちもしませんので、硬いものを選んで損はないかと思います(。・ω・。)b
【主にどんな品種があるの?】
上記にあるように、柿には大まかに3パターンあります。
今回はそれぞれ2品種ずつ例に挙げてご紹介します♪
【甘柿】
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富有柿:果肉はとろけるような柔らかさで、甘みがあり果汁も多く、果皮も濃いオレンジ色をしています。柿の中で最も栽培量が多く、冬の柿の定番となっています。柿をイメージする時に真っ先に思い浮かぶ品種ではないでしょうか。 |
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太秋柿:他の柿と比べてもジューシーでシャキシャキと、まるで梨のような食感が特徴です。みずみずしくも爽やかな甘みは柿が苦手な方でも好物とするほど大変注目されて入る秋柿の王様です。大きさも他の柿と比べると大きく食べ応え満点です。 |
【不完全甘柿】
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西村早生柿:果肉はやや硬めで昔ながらといえば一番思い浮かべやすい柿です。パリッとした食感は硬めの柿が好きな方にはオススメです。ゴマが少ないと渋が残って入る可能性がありますが、基本的に機械に通してからの出荷なので問題はありません。 |
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筆柿:別名、珍宝柿。筆の形に似て入ることから筆柿と呼ばれています。甘柿ですが、1割ほど渋柿が混じって木に成ります。区別の仕方は切ってみて、種がなく、ゴマが少なければ渋柿だと判断できます。 |
【渋柿】
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平種無柿:庄内柿や八珍柿、おけさ柿とも呼ばれ、栽培方法が違うと紀の川柿と呼ばれることもあります。干し柿を作るより渋を抜いて生食として食べるのが一般的です。名前の通り種なしなので食べやすく人気です。 |
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高瀬:主に南九州で栽培されている渋柿で、若干小ぶりですが丸みと高さもあり、あおし柿にも吊るし柿にも向いている品種です。渋が抜ければ極上の甘さになります。 |
【平種無柿は渋抜き方法で変わる!】
一番オーソドックスなあおし柿として有名な平種無柿!
普通はガスで渋を抜いて出荷されるのですが、
和歌山で一部の農家さんは、樹上で固形アルコールを用いて脱渋を行い、短時間であおし柿(渋を抜いた生食向きの柿)を生み出します。この特別な方法で脱渋した平種無柿の中で、厳しい基準をクリアしたものだけが【紀ノ川柿(黒あま柿)】と呼ばれます^^
樹上脱渋を行うことで、不完全甘柿を超えるほどの黒ゴマが果肉に現れ、美しさはギフト用として大変人気があります。
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普通に渋抜きすると綺麗な薄橙! | 樹上脱渋するとこんなに濃い果肉に!! |
【柿(カキ)の保存方法】
柔めの柿がお好きな方は少量なら常温保存で大丈夫ですが、たくさん購入したり、硬めの柿がお好きという方は冷蔵保存をしましょう。
そのまま冷蔵保存するだけでも多少は柔らかくなるスピードが遅くなります。
とはいえ、そのままだと水分が抜けてしまうこともあるので、注意が必要です。柿も生きてますので、呼吸することで水分が蒸発してしまうんです><
せっかくの柿なので美味しく保存しませんか?
やり方も簡単です^^
化粧する際によく使うコットンをヘタの大きさに合わせてたたみ、水に濡らしてヘタの部分にあて、新聞紙で包んで冷蔵庫に保管しましょう♪
柿はヘタの部分を湿らせておくと、水分の蒸発やエチレンガスの発生を抑制してくれます。ヘタが乾くと追熟してしまうので、2〜3日ごとに湿り気を確認して水分を補充することで2〜3週間ほど程よい食感のまま保存することができます!
【柿(カキ)の栄養価】
柿の渋の元になっているタンニン。毛穴を収縮させ、美肌効果が期待できる他、アルコール成分を分解する力があります。また、カリウムには利尿作用があるので、体内に蓄積されたアルコール成分をタンニンで分解し、カリウムが体外に排出してくれるので、二日酔い対策にはバッチリなんです^^
また、βカロテンが豊富なため、粘膜の健康維持にも期待でき、風邪や免疫力を増加させてくれます。
また、他にもマンガンが豊富に含まれており、糖質や脂質の代謝に働きかける酵素をサポートする役割があります。酵素をしっかり取ると、効率よく糖質・資質をエネルギーに変換してくれるので、野菜で酵素を摂ったあとに柿を食べるのもオススメです^^
いかがでしたでしょうか?
柿にも本当に色々ありますね!
これからの時期、干し柿を自分で作ってみるのも楽しそうです♪
おおしま屋では上記の例に挙げた品種のうち3品種を取り扱ってますよ!
旬の柿をどうぞご堪能ください^^
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