居ても立ってもおられず『風の丘』へ

みなさまご存知の方もおられるかと思いますが、大衆演劇界の会頭である、玄海げんかい竜二りゅうじさんが、8月24日、横浜市内のホテルで倒れられました。

命に別状はないとのことです。私も大野先生関係で、何十回もお会いしており、とても心配ですが、1日も早く元気に熊本に帰ってこられることを祈るばかりです。

もう1つの心配は大野先生のことです。
大野先生と、玄海さんは、初めて会ったときから意気投合、二人で写真と絵を描くために、旅を何度もされた仲です。

『風の丘』のすぐ側にあった喜楽座がオープンし、毎日会うことができて、先生にとっても最高の時間だったように見て取れました。

前世では、夫婦か兄弟だったかもしれないと、お互いに引かれ合う男の友情に、私はとても羨ましく、「自分が男だったらなぁ」と、思ったものでした。
でも、たとえそうだったとしてもあの二人の間には、誰も近付けなかったことと思います。

そんな2人が、昨年の地震で喜楽座が閉館を余儀なくされ、会う機会がぐっと減ってしまったのは、先生にとって地震の被害と相まって、ダブルパンチでした。
それでも、復興に向けて一心不乱に頑張られているときには気持ちも紛れていたかもしれません。

4月にやっと美術館のオープンが叶い、一息ついたそのときの知らせに、どんなに辛い思いでおられるかと、『風の丘』に行ってきました。
予想した通り先生の顔色は悪く、とても沈んでおられました
スタッフも同様で、いつもの明るい美術館ではありません。

結局話を聞くだけで、何の励ましにもならない訪問になってしまいましたが、居ても立ってもいられなかったのです。

帰りしなに先生がボソッと
「“いつかあんなこともあったね”と、一緒に笑える日が来るといいけどね」
と言われた言葉が心に残りました。

先生のために、家族のために、ファンのために、元気に以前通り、素晴らしい踊りをまた、舞ってくださることを心からお祈りしています。

本日9月15日、大きな台風が日本を直撃しそうです。
明日の予定だった農家さん懇親会も、中止を決めました。
今年の冬はどうして越えていこうか、不安でいっぱいです。
生きているということは、困難に立ち向かう連続かもしれません。力強く生きて行きましょう。




大野先生に早く笑顔が戻るように願っております。

本日もお読みいただいてありがとうございました。

感謝