波乱万丈の通販人生 -その9-

 健康食品会社A社とのコンサルティングを強引に打ち切った後、4人のオペレーターさんが仕事はない中大嶌屋に残りたいと言ってくれました。さて、これからどうしようかと考えた時、渡りに舟。熊本県で卵油の通信販売を15年間続けておられるB社を取引業者さんから紹介されました。その頃、“健康家族”さんがにんにく卵黄を世に出され、急成長を続けられている時期でした。卵油とは、玉子の黄身だけをフライパンで真っ黒になる迄何時間も煮詰め、ドロドロの状態になった、民間伝承の健康食品です。B社は家族でニワトリの飼育から製造販売まで手がけられ、通販を続けておられました。

 卵油は何百個の黄身から何百グラムしか取れないという高額でなければ販売が難しい商品でした。そんな中で、似た様な(本当は全く別物なのですが)にんにく入りの卵黄が10分の1ぐらいの価格でテレビでバンバン宣伝をやっていますから、勝負は見えていました。B社の社長さんはどんどん注文が落ちていく中、このままでは会社がダメになる所まで追いつめられておられました。そこで、現在の会員様に電話を掛けて、にんにく卵黄との違い、卵油の素晴らしさを知ってもらいたいと考えておられたのです。早速、近くのジョイフルで待ち合わせ、昼12:00〜夕方6:30まで会社の現状を延々と6時間半聞かせてもらい、アウトバウンドのコンサルティングをスタートする事になりました。私はA社から残ってくれた4人の人達を1日も早く実働させるべく、B社の仕事に没頭する事になりました。2万人のお客様の声を直接聞く事で見えて来たお客様の現状。B社には打つ手が山ほどあり、約2年近くに渡るお付き合いとなりました。一体お客様はどういう状況下におかれていたのか、それは次号のお楽しみという事で……。

昨夜はまん丸いお月様がくっきりと見え、秋だなぁーと感じました。朝夕はめっきり涼しくなって参り、恐い恐い食欲の秋です。私も食べすぎに注意で日々過ごさねばと自分に言い聞かせています。しかし、あらゆる欲に打ち勝つのは安易ではありません。健康の為にも自己管理を徹底したいものです。感謝