その仕事は誰の、なんのためにあるのか

NHKで『逆転人生』というドキュメンタリー番組があります。
先日は、南阿蘇の200年続いている地獄温泉の特集でした。
ここは祖母が昔、米持参で何十日も湯治に行っていたところでした。

熊本地震で被災後の大雨で地盤が崩れ、3分の2以上が土で埋まってしまいました。
男3兄弟で1人はフランス料理、1人は和食、1人は経営の勉強を、各々外に出て学び経営は順調だったそうです。
建物や温泉もほとんど消え再建も諦めかけたなか、高級ホテルに目が向きます。

悩みに悩んだ末、行き着いたのが一つだけ残っていた『すずめの湯』でした。


熊本県南阿蘇にある『すずめの湯』 

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長男が湯治をしてもらうという原点に戻る提案をしました。
2人の弟も賛成し、自分たちの腕は活かせないかもしれないが、ボランティアの手を借りて持ち込み湯治を始められました。

人は雇用せず3人で全てを運営されています。
利用される人たちもみんなが本当に幸せそうで、とても喜んでおられました。

お金を稼ぐことに頭を使っていたころと比べ、今お客様をお世話しながら楽しそうに働かれている3人はとても素敵でした。

最後に言われた「お金は回せる分だけ少しあればいい。すずめの湯を活かしてみんなに喜んでもらえて、100年後も生き残れればそれでいい」と満面の笑顔で言われました。

一度行ってみて祖母は何故度々訪れていたのか、自分で確かめてみたいと思います。

本日もお読みいただいてありがとうございました。

感謝