50年前の話

先日、1歳上の方とお話する機会がありました。
その人も私と変わらない山村の農家で育った人です。
二人とも共通点が多く、すっかり盛り上がってしまいました。

戦後の物がなかった時代です。給食が始まる小6まで弁当持参でしたが、どの子もそれは質素なものでした。
麦飯に梅干、味噌漬けが定番。なかには日の丸おにぎり1個の子もおり、みんな黙々と蓋で隠しながら食べていました。
前日の残りの野菜の煮物が入っていると嬉しかったことを覚えています。

母は風呂の残り湯で洗濯をし、父の作業着などはいつまでも雫が落ちていました。
ご飯は1粒も残さず食べるのが当たり前で、誰も残すということはありませんでした。


この50年間に私たちの周りは大きく進化しました。過去にこれほど進化した50年があったでしょうか。
家に電話もなかったのに一人一人が持つようになっています。
それも外で歩きながら話せる…。


これから時代はどう変わっていくのでしょうか。
今の子どもたちは50、60歳になったとき、今をどう思い出すのでしょう。
二人で「何もなかったけど、あのときは良かったよねー」と話しながら、ちょっと切なくなりました。

本日もお読みいただいてありがとうございました。

感謝