私が眼鏡女子になったのは

小学校3年生くらいから、私は学校の図書館から本を借りて読むのが習慣になりました。

夜の9時以降は勉強だろうと読書だろうと父の「電気を消さんか!」の一声で真っ暗になります。

「宿題はしたか」とか「勉強せんか」とか言われたことが一度もなく「勉強は学校でしてこい」が口癖の父に逆らえず、電気を消した後は布団のなかに懐中電灯を持ち込んで、こっそり本を読んでいました。
その頃から黒板の文字が見えにくくなっていったのです。


子供がこっそりゲームをする気持ちがなんとなくわかります

学校の身体検査で近視の判断をされ、熊本市内の病院に母と行ったり、眼鏡を買いに行ったりと、母を独り占めするのがとても嬉しかったことを覚えています。

その後も私の本好きは終わることなく続き、多いときはベッドの枕元、トイレのなか、バッグのなか、会社の机の上、各々に別の本が置いてあり、読み始めるとすぐさまざまな世界に戻れるのは不思議でした。
それもこれも、子供の頃なかなか本が読めなかったためかもしれません。


一度読み始めると止まらなくなってしまいます

私が眼鏡をかけるようになったのは布団のなかでの読書が原因でした。
ちょっと切ない思い出です。

本日もお読みいただいてありがとうございました。

感謝