桜が咲くということ

大人になっていつの頃からか、毎年桜の季節が来て満開の桜の下に立つと「あと何回この桜の花を見て感動することができるのかなぁ」と考えている自分がいました。

今年もいよいよ桜のシーズンが始まろうとしています。
毎日毎日耳にこびりついて離れない“コロナ”という言葉。
本日、お花見の自粛要請が発表されました。

これまで『密室・風通しの悪いところ』が前についていましたが、とうとう人が集まるところにまで広がりました。
そのうちバスや電車、会社も「休んでください」になるのでしょうか。


今年はみんなで花見に行けそうにありません

思い出すのは東日本大震災と熊本地震のときのことです。
特に東日本大震災は、テレビも新聞もあの恐ろしい映像ばかり。
人と会えばみんなその話で土・日曜が過ぎ、月曜日を迎えました。

お客様に電話でアプローチをしても良いものだろうか、こんな時に何してると怒られないだろうか、それは地元熊本を襲った地震のあとも同じでした。

私はその朝、両日とも仕事をスタートすることを決めました。
私たちは働いて食べていかなければなりません。家でじっと待機はできないのです。
しかし今回は訳が違います。国が決めたことであれば従うしかないでしょう。
桜の花が咲こうと会社が苦しくなろうとです。

60年以上桜に感動を貰いながら生きてきて、今年は桜の下で「今年も桜を見ることができた」と心から喜べない年になりました。
桜ほど生きている喜びを実感させてくれるものは中々ないなぁと、改めて感じている今日この頃です。


来年は楽しい気持ちで桜を見たいものです

本日もお読みいただいてありがとうございました。

感謝