何が降りかかってこようと、負けない強さを教えてもらいました


風の丘 美術館の館長・大野勝彦先生の10冊目の詩画集『風の丘物語』
上下巻セット箱入 上巻『地震のち晴れ』下巻『わんぱく坊主の子守唄』
オリジナルDVD付き ※詳しくは風の丘・大野勝彦美術館ウェブショップ

3年前、詩画集9冊目の出版の際も大野先生の近くにいて一緒に喜びを分けてもらいました。

その時は、「次はいよいよ10冊目だ!きっと2年後くらいになるのかな」などと、軽く考えていました。

今回の『風の丘物語』は、熊本地震でボロボロになった美術館と、その周りの復興がある程度落ち着き、昨年4月14日に再オープンした後、先生が動き始められたのではと思っています。
その間、何度か、美術館に行くたびに大きな段ボール箱いっぱいに積み上げられた原稿や、床一面に広げられた絵を見て、「これまでの9冊の本も、こんな大変な作業の中で仕上がっていたんだ」と、自分の軽さが恥ずかしくなりました。

先生の思い立ったらすぐ動く性格やスタートしてからの集中力とスピード感は知っていますが、今年の2月に、「もうすぐできあがります」と聞いたときは鳥肌の立つ思いでした。

できあがった本をはじめて読んだとき、この3年間に、先生に起こったことは、どれひとつをとっても容易なことではなく、何度も泣きながらくり返し読むことになりました。

風の丘と、美術館を粉々に壊した熊本地震のあとは、誰もが“ここでは無理です”と言うなか、「いや、ここがいい、もう一度必ずここでお客様をお迎えする」と公言し、決めた後は、生き生きとそこに向かってまっしぐらに走り続けられていました。

そして妹さんとの別れ、大親友 玄海竜二さんのご病気、宮崎県「じどりや」さんの奥様の最期のお話、そしてお母様のこと。
どれひとつとっても大変な3年間であったのだと思い知らされました。

次の11冊目の構想は先生の中で、もう育ちつつあるのではないでしょうか。
その間、先生にも私たちにもどんなことが訪れるのかはわかりません。

生きるということは、災いのくり返しかもしれません。
それが自分のせいであっても、天災であっても、どん底がどこにあるかもわかりませんが、今回の表紙に

「絶望、最悪と思っていたあの時、もう私の幸せは始まっていた」

という言葉があります。
この言葉のように、先生が見せてくれる生き方そのものから、前に進む強さを学び何事も心の持ちようで、人は幸せにも不幸せにもなるということを忘れずにいたいと思いました。

みなさまもぜひ『風の丘物語』を読まれて、感動のおすそわけをいただいてください。
超々オススメです!

『風の丘 大野勝彦美術館』の館長・大野勝彦先生

本日もお読みいただいてありがとうございました。

感謝