子供の頃の記憶

先週、実家が仮設住宅から新居に引越しをするため、何かと忙しいし、母が居ると余計に手間取るからと、弟嫁にしばらく預かってもらえないかと頼まれ、母が何日か泊りに来ていました。

久しぶりにゆっくり話す時間があり、私の小学3年生くらいにあったショッキングな話を聞いてみました。

家の近所の遠い親戚の家に、Sちゃんというとても頭の良い、きれいで優しい人がいました。
私の記憶は、田植え準備に牛を使って、田んぼをならしていた父に「Sちゃんが死んだって、電報が来たよ〜!」と言ったところだけで、初めはよく聞こえず父が「うんうん」と言うので何度も叫んだのを覚えています。

やっとで父の耳に届いたときの父の恐怖の表情は今でも忘れられません。牛を放り出し、泥だらけの素足で家に走る父の後ろを追いかけたところで記憶は終わっていたのです。

Sちゃんの結婚式の仲人を生まれて初めて経験した両親でした。

母に「Sちゃんはなんで死なしたと?」と聞いた答えは、本当に小説にでもなりそうな壮絶なものでした。Sちゃんは自殺していたのです。

Sちゃんのお嫁さんとして生きた6年間は、とても幸せとは程遠い悲しく辛い年月でした。
ほんの数分の記憶ですが、あまりにも切り取ったように鮮明に覚えていたので聞いてみたのですが、今から50年以上前のあの時代に生まれなくて良かったとつくづく思わされました。


今日はちょっと暗い話になりましたが、時代は平成になり、天皇在命中に、また新しくなりそうです。
最近は女性もずいぶん強くなり、たくましくなりました。

きっと自立する道を選択できるようになったからではないでしょうか。個人的には、女性が活躍できるのは大歓迎です。
大嶌屋も8割近くが女性の会社ですから、ますます先頭に立って引っ張ってほしいと思います。

梅雨明けも、もうすぐです。会社の周りの蓮根の花がたくさん咲いています。いよいよ夏です。水分補給を忘れずに暑い夏を乗り切りましょう。

本日もお読みいただいてありがとうございました。

感謝