尾上の「花の木」に行ってみられませんか?

尾上の「花の木」に行ってみられませんか?



 ㈱タニサケの松岡会長からのお電話で、「尾上の「花の木」というレストランを知っていますか?よかったら一度いってみてください。」とのこと。
 訳もわからず食事をしに行ってみました。
 店内は、昭和のレトロな感じで植物がいたる所に置かれ、たくさんの花の写真もアクセントになっています。
 驚いたのはテーブルに置いてある、お客様が書かれた詩集です。常連さんがかなりおられるらしく、子供のころからずっと来られている人、県外から定期的に来る人、帰省したら必ず食べに来る人、熊本に来たら必ず来られる超有名な方等々。読んでいて感動してしまいました。一部ご紹介します。

〜・〜・〜・〜<以下引用です>〜・〜・〜・〜
「ハンバーグを食べる喜び」
脳梗塞で倒れて以来
リハビリのお陰で歩けるまでになりました
今日は私の誕生日
息子が花の木さんに連れて来た
私がお気に入りの
ハンバーグ物語を注文してくれた
久しぶりに食べるハンバーグ
一口一口噛みしめながらゆっくり食べる
思わず胸が熱くなり涙が出てきた
美味しいハンバーグに喜びを感じるとともに
息子の優しい思いやりが嬉しい


「私は今日お嫁に行きます」
お嫁に行く朝
父は辛いことがあったら
いつでも帰って来なさいと言った
母はどんな辛いことがあっても
お嫁に行った以上帰って来ることは
私が許しませんと言った
あれほど厳しかった父が涙を見せた
いつもやさしい母が厳しいことを言った
両親の愛情をいっぱいもらって
私は今日お嫁に行きます


「幸せってなんだろう・・・」
妻が朝から作った味噌汁を飲みながら
ふと母の事を思い出した
一日もかかさず
毎朝作ってくれた母の味噌汁はうまかった
俺は母に一度もありがとうを言わなかった
もちろん親父も一度も言わなかった
今になって母のありがたみがわかった
あの時の俺はありがとうが言えなかった
俺は口ごもりながら妻に向かって
今朝の味噌汁は旨い ありがとうと言った
初めてのありがとうに妻はびっくりしている
それでも嬉しそうにニコニコしている
ありがとうの一言に
幸せそうにしている妻を見て俺は思った
どんなささいな事でも
妻に対してありがとうを言おうと心に決めた


「故郷の味」
「花の木」さんとの出会いは、今から25年前、私が
高校生の夏、新聞配達のアルバイトをしていた頃でした。
ある日、マスターから“配達が終わったらお店に寄りなっせ”
と声を掛けてもらい、お店に立寄ったところ、
「冷たいアイスコーヒー」を頂きました。
汗まみれだった私ですが、それは喉の渇きを潤すと共に、
思い掛けない最高のご馳走でした。
見ず知らずの、新聞配達のアルバイトに対して、
なんて親切な方なんだろうと、感動した次第でした。
現在私は横浜に在住しています。
帰省の度に、「花の木」さんには足を運び、
皆様の心優しいおもてなしに触れ、今では故郷の味となった
カレーの美味しさの”とりこ”になり、思い出の
アイスコーヒーと共に満喫しています。


「豹変する姉の声」
彼氏と電話で話す
姉の声はいつもと違う
上品で可愛い声なのだ
電話が終わると
元の姉の声に戻った
いつものこととはいえ
姉のかわりように唖然とする
母がぽつりと言った
いつもああだったらいいのにね・・・
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

 こんなお店初めてでした。松岡会長ご紹介ということで、マスターが色々なことを話してくださいました。
 開店から40年近くなるけど、休んだのは先日の地震のとき店が壊れて一週間営業が出来なかったときだけと、さらっと言われました。いつ行っても開いてる店とお客様に安心して来てもらいたいと話されました。
 カウンターの奥には沢山の賞状が飾られています。マスターの努力の結晶でしょう。店の雰囲気もよく料理もデザートもとてもおいしくいただきました。松岡会長の「一流の日本人を目指して」の本を被災されて落ち込まれている方たちに差し上げていますとのこと。全てに頭が下がります。
手づくりのレストラン 花の木
営業時間:11:30〜21:30
住所:熊本市東区尾ノ上4-1-21
電話:096-369-8402

今日も読んでいただいてありがとうございました。

感謝
大嶌法子