大野先生、両手を失くして28回目法要

大野先生、両手を失くして28回目法要


 7月22日(金)風の丘美術館の大野勝彦先生が両手を失くされた日から28回目の命日になる日です。大嶌屋のスタジオ兼ギャラリーにおいて法要を営むこととなりました。
 ずっと風の丘で行われていましたが、今現在、美術館に入ることができない状態です。先日、今年は法要するところがねぇ〜、とポツリと言われた言葉に、即、「ここでやりましょう!!」と決まりました。


大嶌屋のスタジオ兼ギャラリーで法要を営みました


 私は、大野先生が熊本におられることを誇りに思っています。そして心から尊敬しています。出会って7年ぐらいですが、今回の大地震の後の先生の顔は、それまで一度も見たことのない表情でした。
 心配を掛けまいと無理に作られている笑顔は固く、何と言葉を掛けて良いのか分からないまま、私に出来ることは何でもするぞと、美術館の再建までお手伝いすることを決めました。
 今日は40人ほどの人達が集まられ、本物のお坊さんによるお経、お焼香に続き、先生のお話がありました。皆必死に涙をこらえながら、時々笑わせてくださる先生のお話に聞き入っていました。
 その後、集まった皆で、絵手紙書き大会から食事会。地震で気持が沈んで何をする気にもならない3ヶ月だったけれど、元気をもらえた、明日から頑張れる、と言ってくださる人もいました。食事が終わる頃には先生を囲んで大盛り上がりのなか、私もたくさんの元気をいただきました。


参加された皆様の絵手紙の作品です



皆で絵手紙を書いています


 6月の大雨でかろうじて残っていた道路が、とうとう崩れ落ちてしまいました。これからどの位の時間があれば、元の美術館に戻れるのかわかりませんが、皆で力を合わせて再オープンを目指しましょうと誓いました。
今日も読んでいただいてありがとうございました。

感謝
大嶌法子



One thought on “大野先生、両手を失くして28回目法要

  1. 南関の晴耕雨呑夫婦

    22日の法要お世話様でした。私たちは法要が終わって失礼しましたが、居ても立ってもいられずすぐその足で「風の丘」へ向かいました。
     崩れた谷を渡ってデッキへ。そこには先生がおっしゃったように本当にいい風が何もなかったかのように吹いていました。そして花達もきれいに咲いていました。
     ただ、美術館の裏には豪雨により土砂と石が転がっていてびっくりしましたが、道が復旧し重機が入ったら片付くものと感じました。
     社長が「必ず開館再開の折は万歳を皆さんで一緒にやる」とおっしゃいましたが、私たちもデッキに座ってそのことを心に強く誓い風の丘を後にしました。
     これからも微力ではありますが二人でしきるしこ協力を惜しまないでがんばるつもりです。近いうちに長崎へも行かせていただきます。