心温まる3人分の弁当

心温まる3人分の弁当


大嶌屋のすぐ近くに2軒のそば屋さんがあります。
いつもはA店に行く事が多く、B店にはほとんど行った事がありませんでした。先日、昼食に3人で珍しくB店に行ってみようかという事になり、“営業中”の看板も出ていましたので、楽しみに中へ入りました。
ところが、玄関を開けて中へ入ると女性が申し訳なさそうに出て来られ「申し訳ございませーん。実は火傷をしてしまって、そばが打てないんですよ」とのこと。私達はたった今、火傷をされたのかと思い「大丈夫ですか?!」と尋ねました。すると、中からもう一人腕から下をぐるぐる包帯で巻いた女性が出て来られ「大丈夫なんですよ。それより、これ食べて下さい」と、3つのお弁当を差し出されたのです。
私達は他へ行きますから大丈夫ですとお断りしたのですが、どうしてもと言われ頂いて帰る事にしました。車の中で3人しんみりしてしまいました。
「都合により、本日休業致します」と店頭に貼り出しておけば、済むものを弁当を作って待っていてくれるその気持にじーんとしてしまったのです。きっとお腹をすかせて来てくれたお客様に申し訳ないという思いがお弁当になったのでしょう。
でも、3人で今度必ずまた行こうねと決めましたので、やっぱりアクシデントやクレームは大事に解決すれば固定客作りの種まきになるんだと改めて気付かされました。弁当は余る程のおかずが入っており、本当に美味しくいただきました。
翌日、御見舞と御礼に果物の詰合せを持参しました。ほのぼのさせてもらった1日でした。ありがとうございました。
それでは、また来週の金曜日に…

今日も読んで頂いてありがとうございました。

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