少しずつ整って行った産地直送システム


少しずつ整って行った産地直送システム


みかんの広告が当たり、発送の大変さから逃れる為、農家さんから出荷にしてもらう事になった私達は、みかんの仕入れ価格を通常より高く設定する事により、農家さんもこれで喜んでもらえる筈と信じていました。
ところが蓋を開けてみれば、数件の農家さんがクレームに繋がる品物を入れておられたのです。
悩んでいる時に、『目慣らし会』という言葉を知りました。これは、今では大嶌屋の殆どのフルーツのスタート前に農家さんを集めて行っているのですが、当時は知る術も無かったのです。
目慣らし会とは見た目や大きさ、色付き、傷の度合いなどをあらかじめ、ここ迄と基準を決める集まりの事を言います。
農家さんから、「目慣らしをやった方が良いよ!」と教えて頂き、始まったものです。又、クレームの発生時、どの農家さんが送ったみかんなのか分からない為に名前を入れてクレームの管理を測ろうとしました。
自身の名前を入れれば、『変なみかんは入れられなくなるだろう。』との浅はかな目論見でしたが、この名前入れは、その後どんどん進化して行きました。


現在は名前だけでなく、写真、地区名、こだわり、食べ方等も一緒にご紹介する農家さんのリーフレットが全ての農家さん個人別に出来上がりました。
思わぬ形でお客様が求められる喜びに繋がって行ったのです。本当に私は運が良いと思います。スタート当初からすると、クレーム率は二十分の一に減少しました。反対に、お喜びの声は100倍以上も増えているのです。
大嶌屋の壁には、2面に渡って最新のお喜びの声が貼られています。
これは、私達の最大の喜びと誇りです。
『もっともっと美味しいフルーツを!!』と一緒に努力を続けて頂いた農家のみなさん、本当にありがとうございます。 感謝