波乱万丈の通販人生 -その26-

大嶌屋元気企業への道のり1


北海道のジンギスカン通販を終了した私は、又その内コンサルの話が舞い込んで来るだろうと安易な気持ちで過ごしていました。
只、コンサルが来なければたちまち行き詰まりの様な情けない会社だったのです。ある日一人で馬刺を当てに焼酎を飲んでいた私は、「熊本には、馬刺があるじゃないか!!」と思いついたのです。ジンギスカンのお肉は300gづつに小分けして真空パック→冷凍の形でお届けしていました。
その頃私は一人暮らしでした。私は熊本一美味しいと思っていた栗山牧場の直営店で大好物の馬刺を買っていたのですが、1人分100g位を買うのは恥ずかしく、申し訳ない気がしていつも500g位買っていたのです。家の帰って5回分位に小分けして、ラップできれいに包んで冷凍保存していました。週に1回位解凍して食べる馬刺は、買ってすぐのものとほとんど変わりなく美味しく食べていたのです。
私は早速お店に行き、冷凍馬刺を作ってもらえないかお願いしました。返事は「馬刺は冷凍したら食べられんよ(食べられないよ)」との事。私の中には小パックの馬刺は絶対売れるという自信がありました。
ここで退いては何も始まりません。私は家に帰り冷凍しておいた馬刺を切って皿に並べ、その日に買った馬刺も別の皿に並べ、直売所で食べてもらいました。その結果「どっちか解らんね〜」との返事。
私は飛び上がらんばかりに喜びました。しかし、販売に持込むには、もう一つ大きな壁がありました。私が笑われたそのお願いは次回でご紹介します。本格的な梅雨に入った様です。草でいっぱいだった田んぼが水で満たされ、鏡の様でとても綺麗です。少し太陽が恋しくもありますが、今は、降り続く雨を楽しみましょう。