波乱万丈の通販人生 -その15-

波乱万丈の通販人生



 再度、通販コンサルのお話しに戻ります。
E社は私の10年に渡るコンサルティングの20社以上ある中で、最も大きな仕事となりました。今思えば、恐ろしい事をやり抜いたものだと身のすくむ思いです。
 E社のお陰で私はどんな困難にぶつかっても諦めずに前に進み続ける事の大切さを知り、何者にも負けない強さを頂きました。無謀とも思えるE社のお酒の通販は半年間で6万人のお客様を集客し、酒類業界に一石を投じました。
 通販業界でもコンサルティングの第一人者であるA氏から引き継ぐ形で始まったコンサルは映画にでもなりそうなE社の驀進劇となりました。
 2001年9月私は全国で通販のコンサルティングを手掛けられているA氏より連絡をもらい、他県の酒屋さんに呼ばれました。
 翌日、訪問するとE社の社長とA氏が待たれており、今回の仕事の説明を受けました。
 1年間の準備期間を経て、いよいよ明日「セシール」の同梱広告(セシールの商品発送箱に広告を同封する事)届くとの事。商品は輸入の100円発泡酒です。電話を熊本に転送しますので、受付の代行をして欲しいとのこと。3時間半かかって訪問し、カタログと商品説明を受け、私は30分程で「もう帰っていいですよ」と言われ帰途につきました。わざわざ往復7時間もかけて来なくても、資料を送ってもらって電話で済んだのにとブツブツ言いながら帰りましたが、私とE社の社長との対面はその後、大きな意味を持つことになりました。
 当日たった5件しか、掛からない電話に私はこの戦略の失敗を判断しました。1時間毎に成果を問われる社長からの電話の最後に社長が言われた「明日、うちの会社にもう一度来てもらえませんか?」の一言で、この後の展開は大きく変わって行きます。さて、これから始まる私とE社の社長のドタバタ劇。こうご期待です。