波乱万丈の通販人生 -その10-

私のコンサルティング2社目は県内の卵油の製造と通販を10年以上に渡って続けておられるB社でした。B社は三角町にあり、自宅兼事務所の小さな場所でこつこつと通販を続けておられました。『にんにく卵黄』のあおりを受け売上は伸び悩み中ではありましたが、3万人に近いお客様には強力なダイレクトメールを出されるでもなく、ましてアウトバンド等遠い世界の話だったと社長は言われました。
A社から引き継いだ4人のオペレーターさんと地元で募集し採用した6名の新人さん合わせて10名の教育が始まりました。約10日間の研修後、直接お話しをしたお客様は、私の想像を越える状態にありました。卵油のお客様は、年齢層が非常に高いとは聞いていましたが、その90%が70才以上だったのです。そのうち、なんと2割のお客様は既に亡くなっておられました。年に2回のダイレクトメールは本人不在の所に届いていた事になります。このお客様を登録から抹消するという一つの仕事が生まれました。この事は大きな経費節減に繋がりました。
そして、もう一つ解った事があります。全体の1/3近いお客様は、にんにく卵黄に浮気をされていたのです。しかし、卵黄と卵油では、その働きの体感・実感が全く違います。卵油の方が、明らかに良さを実感出来ていたのです。
昔のお年寄りは律儀と言いますか、一度やめてしまった後、もう一度注文する事に何か罪悪感のようなものがあり、電話する事をためらっておられました。これは直接お話し出来る電話でしか絶対に解らないお客様の本音です。私は「しめた!!」と思いました。
お客様は謝りながら買って下さるのです。
結局、3ヶ月間で3万人へのアプローチが終了した時点で5千人のリストクリーニング(DMを出せるか出せないかの振り分け)が完了し、売上は何と電話を掛ける前の4倍の売上を持続し続けました。恐るべしアウトバウンドです。その後。B社では町のど真ん中の中古ではありますが、3階建てのビルに移転されました。
コンサルティングで先様に喜んで頂く事で私も凄い達成感がありました。初めてのコンサル成功はA社での失敗(?)を吹き飛ばし、私に大きな自信をもたらしてくれるものでした。
彼岸花が終わった途端、コスモスが満開です。みかんも色付き始めました。
大好きな秋のはじまり…食欲との戦いは私だけでしょうか困ったな

感謝