H23年度 極早生みかん目慣らし会開催


いよいよ、待ちに待ったみかんシーズンの到来です。
大嶌屋恒例みかんの目慣らし会が行われました。目慣らし(めならし)会とはこれからスタートする果実について、色付き、形、傷の具合などの基準を決め、農家の皆さんと認識を一致し、品質の統一を計る為のものです。
私や担当部署の代表から農家さんにお願いをする時間も設けられています。その中でも、お客様と直接お話をする電話受付の仕事の人達とお電話を掛けて販売する人達の声は切実です。
入社一年半の大石さんの話は胸を打つものがありました。
以下、その内容です。
私がこの会社に入って一年半になります。電話を掛けていく中で苦情があれば、喜びの声もたくさん頂きます。
一度美味しいフルーツをお届けして納得して下さったお客様には次のフルーツをすぐに買って頂けます。逆に以前送った物が悪かったら、次の果物がどんなに美味しくても買って頂けません。
私達は喜びの声と同時に毎日苦情を頂いています。
『味はまぁまぁだけれど、見た目がクズのような物が入っていた』
『上には大きくて見た目のよいみかんが入っており、下には小さくて汚いみかんが入っていた。』
という苦情がありました。私共はこのままお客様とのご縁がなくなってしまっては大変だと、誠心誠意お話をさせて頂きます。
クレームを言われるお客様に対してそうですかと言って切ってしまったらお客様はどんどんどんどん減っていきます。
私は『もう一回チャンスを下さい』とは言いません。
『一回ご縁を作ってください』と長い時間をかけて何回も何回も繰り返します。そして、それでも売れない時は多いです。
しかし、次に繋げるためにも私達は農家さんのせいにせずに、次に買ってもらう努力をします。
この前のは美味しかったよ〜と何度も買って下さるお客様も最後に悪い物が届いたらご縁が途絶えることがあります。逆にその時の農家さんがどんなに美味しい物を作っていてもこの前送った品物が悪かったら全部ダメなんです。
だから、全ての契約農家さんにはお客様に本当に美味しいものを送って欲しいです。
色々申し上げましたが、私共の仕事は農家さんやお客様がいる上で成り立っています。これからもいいご縁を作っていけるよう頑張っていきますのでよろしくお願いします。

弊社のアウトバウンドは“いらない、食べない”と言れるお客様に買って頂くのが仕事です。皆、前回がクレームであろうとも誠心誠意今日こそはと美味しそうにお話しをします。
そんな中「この前届いた〇〇美味しかったよ〜」のお客様に当たるとホッとしてオススメが出来るのです。
農家の皆さんも大石さんの話を微動だにせず、真剣に聞いておられました。

フルーツ通販をスタートして7回目のシーズンを迎えます。農家さんも大嶌屋も成長・変化していかなければ生き残りはありません。
ワクワクしながらコレからの7ヶ月間、柑橘販売を乗り切って参ります。感謝