波乱万丈の通販人生 -その6-

健康食品メーカー兼おみやげ屋さんのA社のアウトバウンドがスタートして1ヶ月、準備期間を含めると3ヶ月が過ぎようとしていました。

A社で採用したものの指導者がいないという事で我が社の事務所でアウトバウンドをしてもらって初めてのみんなの給料日。皆、朝から銀行に行って通帳記入をして来ましたが、何と給料が振り込まれていなかったと口を揃えて言い、暗い顔をしています。何かの間違いだろうとA社に問い合わせたところ「あらァ、忘れてました〜」との答え。今日すぐに入れておきますからと電話を切られました。みんなに謝るのは私の仕事です。とりあえず納得してもらったものの、私の中にはA社への不信感が芽生えはじめていました。
それでも、次の1ヶ月私はA 社の来店客の名簿を集める方策を考えたり、「○○○青汁」を媒体(広告)で販売する準備をしたり、売上をしっかりキープしながら必死でA社の通販を仕上げるべく頭をフル回転させていました。

そして次の給料日、またしても給料が振り込まれていなかったのです!!もう忘れてましたは通用しません。
他県まで何度も何度も足を運び、我が社の狭い事務所にFAXと電話を引き、中古屋さんから机・イスを買って持ち込み、求人・面接・教育と、本当にこの4ヶ月間は我が社の社員も巻き込みてんやわんやの毎日でした。
しかしブチッと切れた私の糸は戻りません。コンサル契約打ち切りを申し出ました。A 社は大慌てです。まさかたった1日給料が遅れただけで打ち切りなどありえないと向こうの意見でしたが、私には充分過ぎる程あり得る理由だったのです。すんなりは終わらなかった事のてん末は次回のお楽しみという事で。

少し長くなってしまいました。文章にするのは難しくうまく伝わっているか心配です。
私の初めてのコンサルティングは涙ぐましい努力にも関わらず途中で終わってしまいましたが、おかげさまでこの時オペレーターさんだったS さんは、18年後の今も私の右腕として一緒に仕事をしてくれています。
A社がなければない出会いでした。全てに感謝です。