波乱万丈の通販人生 -その5-

NTTの幹部をしていた父の叔父からの頼みで始まった健康食品メーカーA社は、基本となる原料を中心に多くの健康食品を作り上げていました。その商品群を販売するみやげ物屋さんに観光客を呼び込みその方々に自社商品を販売されるのですが、お客様は県外の方がほとんどです。観光先で買い求めた健康食品を家に帰って飲んでみたら、体の調子がすごく良い。何とか手に入らないものか、欲しいので電話で頼んでみよう、よくある事例です。
この時点でそんなお客様から自然発生で生まれた通信販売のお客様が約5千人。毎月300万円程の売上が上がっていました。
もっと通信販売での売上を伸ばしたいが、何か手はないだろうかとのご相談でしたが「これは売れる!」と直感がありました。まず、商品がしっかりしているという事。次に、今までほとんど販売促進を受けていないお客様であるという事です。早速何回も現地まで車を飛ばし、打ち合わせ後準備を始めました。もちろん、スタートはアウトバウンドの導入です。現地に責任者となる人がいないという事でオペレーターは熊本で採用しました。募集→研修→実践。わが優美堂の狭い事務所は地元で採用したA社のオペレーターでいっぱいになりました。
全ての準備を整え、いよいよアウトバウンドのスタート。
月額300万円の売上は3倍の1千万円にはね上がりました。出足は好調。私の頭の中には来店客の名簿はどうやって集めようか、広告も打ってみようとやりたい事がいっぱいです。
しかし、A社とはスタート後2ヶ月で仕事が終わってしまいました。この4ヶ月間、私の頭も行動もA社の商品を売る事で埋め尽くされていました。残念な結果は何故起こってしまったのかは次回のお楽しみです。

午後になれば入道雲が顔を覗かせますが、中々夕立ちが来てくれません。子ども達の声で夏休みを思い出しています。暑さにはくれぐれもご用心下さい。