第2回 福島復興支援

去る6月8日(土)福島県仮設住宅の皆さんに第2回目のみかん5tを出荷しました。今回は、当社より2名現地へ入り、皆さんとお話しする機会を頂きました。
以下、訪問した社員の社内の人達に向けたレポートです。

福島の被災地で感じたこと
復興ボランティアでお世話になった浪江町 仮設住宅の自治会長 小松様に会いに行ってきました。
到着後、すぐに小松さんが私たちに話をしてくださいました。
「大嶌屋さんのみかんで人が繋がりました。隣近所で暮らしていた気の合う仲間が今、どこで何をしているか解らない、どこを探していいか解らない中、復興祭で支援物資(みかん)を配布するという事を伝えると様々な人がやってきてその中で、「やっと会えた」「連絡先教えて」という声があちこちで飛び交いました。
また単身で離れていた家族が、みかんをもらう為に、会えるきっかけにもなりました。
子供から大人まで好まれるみかんだからこそ人が集まる。そして人と人とが繋がり合いました。本当に感謝しています」と目を真っ赤にされながら話をされました。
想像を絶する壮絶な出来事から2年3ヶ月、被災者の方々の脳裏には一体、どんな光景が残っているのだろうか。
泣けるものなら1日中泣き続けていたいであろう気持ちをどこへぶつけているのだろうか。
強い気持ちはどこから湧いてくるのだろうか。
被災地を見て回り、お話を聞くたび、自分の心が折れそうになるのを感じながら、
そんな気持ちはここで懸命に生きている方々に失礼だと気付き、自分の心の弱さに負けてたまるかと強い気持ちを持つことを教えて頂きました。
物珍しさに旅行気分で被災地を見て写真を撮って行く人たちが次々とやってくる中、大嶌屋さんは、その人たちとは思い・考えが違うからすべてを見ていただきたいと言っていただきました。
私たちに出来ることは何かをみんなで一緒に考えましょう。
遠くに住む私たちですが、震災と原発被害の二重の苦しみの中、必死に生きることとさえ戦っておられる皆さんに喜んでもらえる事がまだまだあるはずです。
小松さんが何度も口にしていた「人の繋がり」を聞いて、人は物やお金では絶対に感じることのできない“気持ち”を一番大切にしなければいけないことも教えて頂きました。

大嶌 亜紀子

5月〜6月にかけて、福島の皆さんからたくさんの手作りの品が届きました。



義援金では見えなかった被災地の人達の声が聞こえてきました。
そして少しずつ、繋がりが生まれてきました。
被災地の皆さんのお話はTV等でもよく聞きますが、直接お会いして帰って来た社員二人は、暫くボーっとした様子でショックの大きさが伺えました。
これからも3.11の日を忘れる事なく応援を続けて参ります。